2013.8.4 【スイス シルトホルン・ミューレン・ラウターブルンネン ハイキング】

今回のトレッキングツアーの締めくくりは、またグリンデルワルド方面へ。
ミューレン (Murren)経由で (Schilthorn)展望台に登りスイスアルプスの景色を楽しみ、その後、シュテッヘルベルク(Stechelberg)からラウターブルンネン (Leuterbrunnen)までのハイキングをすることとした。
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ミューレンの街を歩く
ここから見上げるユングフラウは圧巻
奥がメンヒとアイガー 手前がユングフラウへの岩稜
まずはミューレンまで行き、シルトホルン行きのロープウェイに乗ることになる。
ミューレンから見るアイガーはまたこれも絶品です。


今井通子と書いてありますね

1969年。アイガー北壁直登ルートを世界初登した日本隊の時代を感じさせるイクイップメントが陳列してあるのも嬉しい。今井通子さんのサインのあるヘルメットもあった。

シルトホルンに向かう
ミューレンからロープウェイに乗り、ビルグ (Birg)という途中駅で乗り換え、シルトホルンの展望台へ。


ここからの景色はユングフラウ3山をこれまでと別の角度から眺められる。
展望台を1周。
ここには、映画「女王陛下の007」撮影のためのセットとして建設された360度回転レストラン「ピッツ・グロリア (Piz Gloria)」がある。
そこで少し早いがここで昼食を摂ることにする。
今年は映画007公開50周年記念ということでなにやら勝手に盛り上がっているが、この1969年(奇しくも日本隊直登と同じ年)に公開された007シリーズ第6作『女王陛下の007』は、ジェームス・ボンドはジョージ・レーゼンビー。この映画1本きりのボンドである。

何はともあれ、その遺産とも言うべきこの回転レストランは凄い。
360度を50分で1周するが、360度全方位絶景である。
モンブランが見えますか??私には見えます



ここでハンバーガーと珈琲のセット「007セット」なるものを注文したが、お皿まで007のロゴが付いているのはご愛嬌。



左上に007の文字が
ここの経営者は、別に007を売り物にすることなんか全くないことに気づいているのか気づいていないのか?
スイスアルプスの景色を楽しみながらの昼食は、たとえハンバーガーが不味くても、007がいなくても、全く問題なし!この絶景だけで勝負でしょ!!




1周50分の間十分に景色を楽しみ、再度ミューレンへと下る。


アイガー北壁の角度が分かります
ハイキングのスタート地点となるシュテッヘルベルクへ降り立つ。
ここからは谷に挟まれた川沿いのハイキングコースに道をとる。
両側に絶壁が迫るルートは、平坦ではあるが変化のあるコースで飽きることはない。
アルプスの山々を背負いながら、
過日、アイガーグレッチャーから眺めた「風の谷」にそっくりの地形。
空にはメーベまで飛んでいるよ〜〜




風の谷を歩く 
頭上にはメーベが


お、ナウシカか?

シュタウフバッハの滝 
ヨーロッパ第2の滝とのこと。よく分かりません
これまでの高所でのハイキングと異なり、気温が高く結構暑い。
汗だくになりながら、ようやく目的地のラウターブルンネンに到着。




ちょいと疲れたので、カフェでお茶とする。ここでは猫がウェイターをやっていた。
国旗が好きなスイス
彼女のお仕事は、客寄せかも
このスイスアルプス地域全般に言えることだが、この地域の住民は、100年以上も観光を業として、現在を迎えているわけであるが、観光とは何かを非常によく知っており、そしてそれをしっかりと守っていることに感心した。
確かに物価は高い。とくにケーブルカーやロープウェイや登山電車の価格は驚くほどである。


また、スイスの食事は不味いとよく言われるが、観光地での食事は簡単なものであればそれなりに食べられる。確かにドイツと比べると2倍くらい高い印象であが。
しかし、値段と価値(ここでは自然の景観や設備)は、釣り合っていると感じる。
これだけ多くの人が訪れる場所で、見事に自然を守っているのは驚嘆すべきことである。
相応の投資を継続して行っていることは間違いない。
高いのにも意味があるということにしておこう。

そして、この価値観が失われない限り、この素晴らしい景観は永遠に保たれるのではなかろうかで。

加えて、グリンデルワルドにせよ、ツェルマットにせよ。多くの日本人が訪れることもあり、日本人は結構居心地が良いことも評価に値する。
ケーブルカーなどのアナウンスも日本語が入ることも多く、レストランのメニューなども日本語表記のあるところもある。

今回は、スイス三大登山基地のうち2つを訪れたが、次回はぜひシャモニー (Chamonix)も訪れてみたい。
また、この地域に来るなら、数日の滞在ではなく、数週間滞在し、スイスアルプスを堪能したい。
願わくば、4,000m級の山にもいくつか登りたいものである。
ユングフラウとシルバーホルン (Silberhorn)

アイガー北壁は雲の中へ

グリンデルワルドに近づく
そういうことを思いながら、今回のトレッキングツアーの最後の総決算として、夕陽に染まるアイガー北壁を心ゆくまで見るべくクライネシャイデック経由でグリンデルワルドに向かったのであった。


<山行記録>
日程:2013年8月4日(日)
同行者:Uさん夫妻
天候:晴れ

コースレコード:
①ミューレン⇄シルトホルン(往復)
インターラーケン発(9:05)-<電車>-ツヴァイリュチーネン(9:30)-ラウターブルンネン(9:40)-<ケーブルカ>-ミューレン(10:00)-<ロープウェイ>-ビルグ (10:30)-シルトホルン(10:50)-<昼食>-発(12:10)-ビルグ(12:25)-ミューレン(12:45)

②シュテッヘルベルクー→ラウターブルンネン
ミューレン-(13:05)-<ロープウェイ>-シュテッヘルベルク(13:10)-<トレッキング>-ラウターブルンネン(15:05)-<喫茶>-発(15:55)-クライネシャイデック(16:45)-グリンデルワルド(17:30)-<夕食>-発(21:15)-インターラーケン(21:45)

実歩行時間:
       ① 30分
       ②1時間55
   計2時間25分
シルトホルンからのパノラマ 真ん中がユングフラウ